東洋はり医学会両国杉山支部 について
支部長挨拶
ひとこと
平成から新たな年号に変わる年、平成31年4月に幕府のお膝元であり杉山和一先生が築いたこの地に、東洋はり医学会の新支部を設立いたしました。
我々東洋はり医学会では、視覚障害者の鍼灸師も多く在籍し、手から手へ経絡治療を学び、社会的に活躍しております。
社会的ストレスに苛まれ、現代病とも言える精神疾患や運動器疾患など、様々な病気や症状にに対応し、己の心身の調和を安定させ、生命力の強化、治癒力を高める、本会の脉診流経絡治療。
一人でも多く、何かに苦しむ患者様の力となり、伝統鍼灸を守りたいと思う気持ちで経絡治療を楽しく学んでいきます。
学生から一般鍼灸師の方まで、いつでもお待ちしております。
両国杉山支部 支部長 宮澤勇人
両国杉山支部の基本理念
「経絡治療」と「検校精神」
自らの技術向上は元より、次を担う人材の育成に力を注いでおります。
杉山和一が神としてまつられている江島杉山神社の地、世界で初めて視覚障碍者の教育を行った杉山和一、自分がここにあるのは多くの方たちの助けがあったからと、杉山流の学術を多くの人に伝える講習所を作りました。その教えは、教えてもらった人が、次に伝え続いていきました。これが「検校精神」です。
この地に、皆さんのご協力で建設された杉山和一記念館があります。杉山和一記念館には、鍼按治療所があります。患患治療と研修生指導の2本の柱で杉山和一が開いた講習所を復興させました。そこにかかわりのある会員が中心にこの支部を作りました。
福島弘道初代会長は東洋はり医学会を作るときに、この「経絡治療」は素晴らしい治療法であり後世に残していかなければいけないという思いを強く持たれました。その方法が杉山和一の検校精神でした。
経絡治療の素晴らしいことは、陰陽五行の理論を治療に応用したからです。人は天と地の影響を受けていかされています。自然に逆らった生き方が病気を作ります。私たちはこの調和を取ることにより病を治す経絡治療を、更に進歩させ後世に伝えていかなければいけません。
検校精神とは教えてもらった人が次に伝えるだけではありません。今持っている能力を生かす全員参加の支部です。
「経絡治療」と「検校精神」、この2本の柱が東洋はり医学会の原点です。正にこの地は、検校精神を持った経絡治療家を育てるのにふさわしい地です。